子育てに向けて片づけをするのは部屋だけじゃなかった!
仕事から帰って来たら注文した本が届いていたので、夕飯までの間に一気に読みました。70ページほどの本なので読みやすかったです。
父親になる、父親をする――家族心理学の視点から (岩波ブックレット)
- 作者: 柏木惠子
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2011/06/08
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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Amazonの解説文には
いま、育児に熱心な父親=「イクメン」が注目されている。しかし実際には、「イクメン」は依然として少数派にすぎず、父親の役割に関する社会の誤解や思い こみも多い。そもそも父親とは何なのか。父親による育児はなぜ必要なのか。父親をすることが家族や男性自身にもたらす意義とは。家族心理学の豊富な研究成果をもとに考える。
とあります。本文中にもあるように昨今「イクメン」という言葉が浸透し、政府は2020年までに男性の育児休暇率を13%まで引き上げることを目標としているようです。
しかし現実問題として育児休暇を取得した男性は2014年度に2.3%しかいなかったという発表もあり、あと5年ほどで10%も引き上げるのは難しいんじゃないかなぁと思います。
そもそも父親の役割はなんなのか?
この本は「イクメンになるためにはどうしたらいいのか?」ということではなく、「なぜ子育てに父親が必要なのか?」ということに触れています。
父親の子育の特徴として
- 受動的な子育て
- 趣味・楽しみとしての子育て
- “いいとこどり”の子育て
があると書かれています。これらの本質というか奥底にあるのは“父親自身のエゴ”なのかなと感じました。「外で一生懸命働いてきたストレスを癒す存在だから構う」という見方もできなくはないですよね。
そもそも育児休暇をなかなか取れない理由も「男は外で働いて、女は家庭を守る」という意識があるからだと思うのですが、それによって父親の子育てへの関わり方も影響があると思っています。
そんななかで本では“マザリング”と“アロマザリング”という言葉が紹介されていました。
子育てはふたりでするもの。
マザリングとは、「親が母性を持って子どもと接する愛情行動」のことで、アロマザリングとは親以外が行う愛情行動のことだそう。父親がしっかりと子育てに参加できるかは、マザリングをいかにできるのか?にかかっているようの思います。母親より本質的に母性が少ないのは当然です。つまり、よほど意識して子育てに参加しないと、上記のような父親になってしまいます。なので、まずは「自分も子育ての主体者である」ということを意識することが大切な気がします。
いまから少しずつ慣らしていく。
とはいえ、実際子育てが始まってみるとそんなうまくいかなんじゃないか、とも思っています。いまと同じように仕事をしながら子育てもして、それでいて自分の時間も作る…なんてことは不可能です。なので、いまから少しずつ子育てをするためのキャパシティを用意しておく必要があるんじゃないかなと考えています。
昨日書いた記事では「部屋の収納に余裕を持たせる」と書きましたが、
部屋だけじゃなく、自分自身も整理しないといけないなと、「父親になる、父親をする」を読んで感じました。